皆さん、こんにちは!コーディネーターのたなかです。
今年は例年ない暖かさで、思わず2月だということを忘れてしまいますが、
外に出ると早くも目と鼻がムズムズ。
そろそろ花粉が気になる頃なのですが、、
街角からすっかり姿を消したマスク。
世間は花粉症どころの騒ぎではありませんよね。
無事に春を越えられるよう、マスク以外の対策も念入りに。
さて、今回のコーディネートは、1月25日に世田谷区の老人ホームで開かれたヘルマンハープのコンサートです。
演奏していただいたのは、ヘルマンハープ奏者のお三方。
右から梶香津子さん、大内栄津子さん、興梠夏美さんです。
梶さんはヘルマンハープのインストラクターでいらっしゃいます。
ところで皆さん、ヘルマンハープはご存知ですか?
ハープと聞いて真っ先にイメージするのは、きっとオーケストラで目にするようなグランドハープではないでしょうか。
見事な曲線美と重厚感。
人の背丈ほどの高さがあり、重いもので40㎏を超えます。
一方、ヘルマンハープはこんな感じで非常にコンパクト。
背負って持ち運びできてしまうため、訪問演奏にぴったりの楽器ですね。
それだけではありません。
ヘルマンハープ誕生のストーリーを知れば、演奏をもっと深く楽しめるはずです!
ヘルマンハープはドイツ・バイエルン州の農場主であったヘルマン・フェーさんによって、1987年に開発されました。
ダウン症の息子をもつヘルマン氏は「息子がメロディーを自分で演奏できるように」という想いから、独自の楽譜システムを発明したのです。
http://ooyamazakiayumukai.blog104.fc2.com
このように、専用の楽譜を弦とハープの表板の間に差し込むと、はじく位置が一目瞭然。
その楽譜システムをもとに開発されたのがヘルマンハープなのです。
2004年、梶原千沙都さんによってヘルマンハープは日本上陸。
梶原さんのソロ奏者として演奏活動や奏法の開発に力を注ぎ、多くの愛好家を生み出しました。
楽器経験を問わず、障害の有無にも関係なく、誰もが演奏することへの喜びを分かち合えるヘルマンハープは、多様性のある社会づくりを大きく前進させた楽器といえるのではないでしょうか。
いよいよヘルマンハープの音色のご紹介です。
さて、どんな音色がするのでしょうか?
■オードリー・ヘプバーン 「Moon River」■
長く響く余韻がヘルマンハープの特徴です。
どこか雅楽のようにもチェンバロのようにも、はたまたアコースティックギターのようにも聴こえる癒しの音色。
皆さんは何の音に聴こえましたか?
一つの楽器でさまざまな聴こえ方がするなんて不思議ですね~
ところで、演奏に使われているヘルマンハープは3本ありますが、実はその中の1本はほかの2本とサイズが違っています。
なぜ?って、
サイズの違いは出せる音域の違い。
音域が広い順に
Lタイプ(3オクターブ)
Mタイプ(2オクターブ)
Sタイプ(1,5オクターブ)
の3タイプあり、今回使われているのはインストラクターの梶さんがLタイプ、ほかのお2人はMタイプです。
外は寒い日でしたが室内はぽかぽかで、まるで日向ぼっこをしているようなまどろみを感じる音色!
映画音楽や歌謡曲も、どんな曲もヒーリングミュージックに変身させてしまいます。
うっとりと聴いているだけで日々の疲れが癒されていきますよ。
そんな贅沢な音色をもつヘルマンハープを弾いてみたい!と思う方も多いはず。
そんな方には、コンサート後の楽器体験が超おすすめ!
こんなふうに楽譜を弦の下に差し込んで、
弦をつま弾くと音が出ます。
楽譜上の丸印をたどって弦を弾いてゆくと、曲が完成します!
こちらは音域が最も広いLタイプのヘルマンハープ。
Mタイプと比べると大きい~
インストラクターの梶さんに支えてもらっているので安心!
初めての方でも、すぐに音が出せますよ。
グランドハープはよく知っているという方も、皆さんヘルマンハープは初めてだそう。
貴重な体験でした!
ヘルマンハープは魅惑の音色だけでなく、形の美しさも必見!
実は、一台一台ドイツのバイエルン州で、ハンドメイドによってつくられています。
職人さんのこだわりがぎゅっと詰まったオンリーワンの一台をお持ちなのですね。
ヘルマンハープの面白さを見て、聴いて、弾いて楽しめる大満足のコンサートでした。
プログラム
1.さくら さくら
2.リンゴの唄
3.青い山脈
4.高校三年生
5.きらきら星三重奏
6.もののけ姫
7.ムーンリバー
8.見上げてごらん夜の星を
9.ふるさと
Ec. 花
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パフォーマンスバンクではコロナ禍においても音楽の灯をを絶やさぬよう、引き続き様々な場所への生演奏による出張コンサートをお届けしています。
基本的な感染症対策に加え、演奏者と観客との距離を十分に確保することで、安心安全なコンサートを開催することができます。
また、ご要望に応じて、飛沫リスクの少ない弦楽器や打楽器などのコンサートもご提案させて頂いております。
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