【訪問演奏】年に一度の音楽祭で響く弦楽四重奏 親子で鑑賞

11月10日(日)、第37回荻窪音楽祭で弦楽四重奏の演奏が行われました。

荻窪音楽祭は荻窪の街中でクラシック音楽を楽しむ祭典で、毎年11月上旬の4日間で開催されています。今年は11/7〜11/10、荻窪の各地に30拠点ほどの演奏会場が設けられ、クラシックをテーマにさまざまなジャンルの演奏家によるステージが展開されたとのこと。

荻窪駅のすぐ隣に位置する荻窪タウンセブンにあるタウンセブンホールでは弦楽四重奏の音色が響き、親子連れなど訪れた方で会場が賑わいました。

演奏したのは、ヴァイオリニストの竹部朱里さん、瀬川さくらさん、ヴィオリストの岩澤なぎささん、チェリストの松村幸実さん。音楽大学の大学院を修了した実力者たちが揃い、4人ならではのハーモニーを奏でました。

左から竹部朱里さん、瀬川さくらさん、松村幸実さん、岩澤なぎささん

序盤はモーツァルトの『アイネクライネナハトムジーク』を皮切りに、久石譲の『崖の上のポニョ』『となりのトトロ』が演奏され、馴染みのあるメロディを弦楽ならではのアレンジと音色で楽しみました。

中盤は群馬民謡の『八木節』で雰囲気を一変。バイオリンを巧みに操る演奏で、和楽器を鳴らしたときのような和の世界観で会場を包みます。

曲間には楽器紹介を挟みました。4人が演奏するヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの聴き比べやそれぞれの楽器の説明を通じて、普段あまり弦楽を耳にする機会がなくても演奏を楽しむことができます。

終盤には、アンダーソンの『プリンク・プランク・プランク』。すべてピチカートによる演奏で、弦をこするときとは違った跳ねるような手の動きや音色に注目が集まります。

ステージの目の前に設けられた床座の鑑賞スペースには多くの子どもたちが集まり、30分間集中力を発揮して演奏に聞き入りました。

締めの一曲は、ドヴォルザークの『弦楽四重奏第12番「アメリカ」第一楽章』。お子さんから大人まで楽しめるクラシック音楽で、弦楽四重奏の魅力を堪能しました。

近くの会場ではホルンの演奏が行われており、会場をはしごしてお越しの方もいらっしゃるとのこと。普段触れない作品や楽器に出会う絶好の機会となったのではないでしょうか。

目次

プログラム

モーツァルト/アイネクライネナハトムジーク

久石譲/崖の上のポニョ

久石譲/となりのトトロ

群馬民謡 八木節

アンダーソン/プリンク・プランク・プランク

ドヴォルザーク/弦楽四重奏第12番「アメリカ」第一楽章

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