【目の不自由な方に音楽を届ける】「Uniconcert」に込められた想い

お久しぶりです。コーディネーターの須田です。

ブログを書くのは本当に久しぶりで、前回記事を書いたのは2020年2月24日。

コロナが流行する前に開催した演奏会の記事が最後になります。

訪問演奏が出来ない期間に団体内で改めて、これまでの活動を振り返りました。

これまで老人ホームや幼稚園・保育園には音楽を届けられていました。

しかしもっと多くの人に音楽を届ける必要があるのではないか、団体理念にもあるように「生演奏の楽しさをすべての人に」を実現できているのか、、?

以前から代表鈴木も音楽を届けられていないと感じていた、目の不自由な方に注目しました。

目の不自由な方は、目から得られる情報が制限されてしまうため、耳を使う音楽鑑賞は貴重な娯楽になります。

しかし、彼らが生演奏を聴きたいと思ったとき、コンサートの開催情報を得るのは、私たちが想像する以上にハードルが高いのです。

理由として

  • コンサート情報の多くがインターネットやポスターなどによる視覚情報である
  • ラジオはプロのコンサート情報ばかり

もっと気軽に聴きに行けるコンサートはないのか。

その解決策となるべく、気軽に聴きに行けるコンサートを目の不自由な方に分かりやすく伝えるコンサート情報サイト「Uniconcert」を立ち上げることに至りました。

普通のコンサート情報サイトとは違い、目の不自由は方に音楽を届けるためのコンサート情報サイトになります。

今回はそんな思いの込められた「Uniconcert」について、紹介しようと思います。

→実際のページはこちら

目次

目の不自由な方々へ音楽を届けようとしたきっかけ

2020年7月〜9月 視覚障がいについて学ぶ、ガイドラインの作成

視覚障がいについて十分に理解できていなかったため、私たちはまず視覚障がいについて学ぶことにしました。

社会福祉法人あかね様、NPO法人視覚障がい者ネットワークコトリナ様、東京都盲人福祉協会様にご協力いただき、目の不自由な方が普段どのように情報を得て生活しているのか、演奏会で配慮してもらえると嬉しいことは何か等を教えていただきました。

目の不自由な方は主にラジオで情報を得ていると聞いたことがあったので、今では多くの人がiPhoneやパソコンの読み上げ機能を使用して情報収集していることに驚きました。

インタビューを基に作成した演奏会主催者向けガイドラインは、Uniconcertに反映されています。

また、これらのインタビューを通して、点字ブロックを含め街のバリアフリーに意識が向くようになりました。

2020年10月 コトリナさんでの演奏会

コトリナ様は、目の不自由な方とその支援者によるNPOで、趣味のクラブ活動等、様々な活動をしています。

コトリナ様にインタビューをした際に、コラボイベントの話が上がり、感染予防対策や双方向型の演奏会になるよう何度も打ち合わせを重ねて開催しました。

晴眼者の方、弱視の方、全盲の方、盲導犬を連れてこられた方などいろんな方が来てくださいました。

オンライン同時配信にもご協力いただき、たくさんの人に生演奏の楽しさをお届けしました。

ブログがありますのでぜひ読んでみてください。

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音楽の楽しさは、見える見えないに全く関係ないとこのコンサートで改めて感じることができました。

また、全盲の方から「音楽が好きでこのような交流の場を今まで探していたが見つからなかった」「またやってほしい」と感想をいただき、 「Uniconcret」開設へと団体内で動きが加速しました。

2020年11月〜2021年6月 HP作りへ

視覚障がいのある方が気軽に演奏会情報を手に入れられるように、生演奏の楽しさをもっと多くの人へお届けするために、必要項目やデザイン等何度も話し合いを重ねて、作り上げました。

詳しいHP製作については、以下で紹介します。

「Uniconcret」について

サイト名について

今回作成したサイトの名前、それはUniconcert。

Universal concertの略です。

実は、名前ではない部分(=サイトの細かい挙動や内容など)を完成させてから

肝心のサイトの名前を決めるまで、なかなか時間がかかりました。

サイトと出会うひとが初めて触れる要素なので、大切に慎重に決めたかった。

これまでサイトを作るうえで自分たちが大切にしていたことはなんだったのか

振り返りながら、どうすればそれが伝わるのか考えました。

ここまで一番大切にしてきたこと、それは「障害を持っている/持っていないにもかかわらず、全ての人たちが音楽を受け取るために集いやすい場所にすること」でした。

この思いは、サイトの細かい部分にも反映させてきたことでもあります。

それを凝縮させて伝えられる語は、「Universal」だと思いました。

略してUniにしたのは、すみません、語呂の良さです!

語呂の良さも、込めた想いももちろん自分たちがサイトを愛せるような、そして皆さんに長く愛してもらえるような理由となるとよいなあと願っています。

トップページイラストについて

トップページには、「Uniconcret」が手と手に載っているイラストを掲載しました。

このサイトは、生演奏を届けてくれる演奏者の方と、それを受け取ってくれる方によって支えられるものです。

皆さんと、この「Uniconcret」との関係を表したイラストを作成しました。


目の不自由な方に優しいHPの製作について

目の見えない方へ届けるHPのため、HPに工夫しました。

工夫した点が3つあります。

JISX8341の活用

JISX8341とは、ご高齢者や障がいのある人を含む全ての利用者が、ウェブコンテンツを利用することができるようにするために、ウェブコンテンツが満たすべきアクセシビリティの品質の達成基準が定められている規格です。

こちらの規格を参考に、視覚障がい者の方々にも使いやすいウェブサイトの作成を目指しました。

視覚障害には大きく分けて全盲・弱視があり、全盲は視力が全くなく光も感じない状態、弱視は十分な視力はないがある程度は見ることのできる状態です。見え方によって、パソコンの使用方法も異なります。

全盲の方は、パソコンを使用する際、画面の情報を音声で読み上げてくれる画面読み上げソフトを使用されます。弱視の方は画面の一部分や全体を拡大してパソコンを使用されます。そのことを踏まえて以下のようなことに取り組みました。

画面読み上げソフトに配慮したウェブページの作成

ソフトは文字通り画面上にある全ての情報を読み上げます。そのためユーザーが求めている情報にすぐ辿り着けるよう、整理整頓のされたページの作成を心がけました。

また、テキストフィールド、チェックボックス、ラジオボタン等の非テキストコンテンツは何のための入力欄であるのか、対応した項目名を設定しました。

アクセシビリティに対応した人型のボタンを設置

ウェブサイトの左上にアクセシビリティに対応した人型のボタンを設置し、文字の大きさを変えたり、色のコントラストを変更できるようにしました。

弱視の方には、背景が白だと眩しく感じる方もいらっしゃるため、白黒反転することもできるようになっています。

また、背景色と前景色のコントラストに配慮しました。

画像・映像のみに依存した表現はせず、画像を使用する場合は説明文を入れるようにしています。

これからの話

「Uniconcret」は2021年8月27日(金)に公開予定です。

HP作成に関わったメンバーは

「演奏会行ってみたいな,聴きに行きたいなとふと思ったときに,(食べログみたいな感じで)演奏会情報検索といえば「Uniconcert」となったら嬉しい!」

「演奏会情報を得るだけでなく、障がいの有無にかかわらず音楽を通していろんな人が繋がれる,そんな広場的な存在になったら素敵だなと思う。」

「「Uniconcert」を利用してくださる方々のご意見を参考に、成長し続けるHPにしたい。」

という思いを掲げての船出となります。

私の思いも同じです。

「目の不自由な方に生演奏を届ける」この思いを忘れずに、活動を続けていきます。

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基本的な感染症対策に加え、演奏者と観客との距離を十分に確保することで、安心安全なコンサートを開催することができます。


また、ご要望に応じて、飛沫リスクの少ない弦楽器や打楽器などのコンサートもご提案させて頂いております。


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