代表の鈴木です。本日は世田谷区のホスピスへの出張演奏をお届けしました!
今回の演奏者は糸井奈々さん(クラリネット)と黒尾香里さん(ピアノ)のお二人。こちらのお二人は洗足音楽大学の同級生として音楽を学んでいた仲間同士で、現在はお二人とも演奏活動と並行して自身で音楽教室も構えて後進の指導にもあたっています。「音楽をもっと気軽に聴くことのできる機会を増やしたい」という想いが一致し、パフォーマンスバンクの活動にも積極的にご参加を頂いています。
「生演奏の機会は一期一会である」ということは日頃の活動でも意識の底にあるのですが、ターミナルケア(終末期ケア)が行われるホスピスという場所ではその想いがさらに強くなります。皆さまの心に残るようなコンサートにしたいと、施設スタッフの皆さまや演奏者のお二人のご協力も頂きながら、リクエストにも可能な限りお応えできるよう準備を進めてきました。
この日はホスピスでのクリスマス会ということで、スタッフの皆さまによるハンドベル演奏で開幕。ハンドベルの演奏が終わってから糸井さん・黒尾さんの演奏にバトンタッチとなりましたが、ここでサプライズが!最初に院長先生とのコラボ演奏による「ホワイトクリスマス」が披露されたのです!!
長らくコーラスをやってこられたという院長先生の低音の優しい歌声が黒尾さんのピアノ伴奏に乗せて響き、そこに糸井さんのクラリネットが華を添えるという素敵なコラボレーションでした♪
「院長先生に往診の予定が入らねば是非一緒に演奏したい」とのお申し出を事前に頂き、演奏予定の楽譜の交換もして準備にあたっていたものだったのですが、無事に演奏が実現して本当に良かった!普段からお世話になっている院長先生からの歌のプレゼントに、皆さんの笑顔がこぼれていました。
その後は引き続きクラリネットとピアノの演奏をお楽しみ頂く時間となりましたが、冒頭の歌のプレゼントで雰囲気が柔らかくなったこともあり、「愛の讃歌」ではお客様からその曲に関する思い出話がこぼれたり、「パガニーニ」では技工的なクラリネットのパッセージに感嘆の声があがったりと、和やかな雰囲気でコンサートが進行していきました。
最後の「きよしこの夜」は演奏に合わせて皆様にも歌でご参加頂き、素敵なクリスマスの思い出が刻まれたことと思います。
準備期間の短いなか、様々なリクエストにも快くご対応頂いた糸井さん・黒尾さん、本当にありがとうございました!!
今回のような「聴く人の特別なひとときを彩るコンサート」の機会を、今後ますます増やしていければと思います。
【プログラム】
ホワイトクリスマス
ジングルベル
ハナミズキ
鈴懸の径
愛の讃歌
パガニーニ
そりすべり
きよしこの夜