お待たせしました!
演奏者紹介第2弾は、数種類のオカリナを自在に操り、1曲の間に多彩な音色を奏でるオカトロさんです。めったに耳にすることのないオカリナの演奏会はいつも大好評で、「また来てほしい」というお声を多数頂いています。そんなオカトロさん、訪問演奏成功の裏側にはご自身のこれまでの音楽経験が余すところなく活かされていました。
9月24日の演奏会終了後、オカトロさんのオカリナとの出会いから訪問演奏成功の秘訣まで、色んなことをインタビューさせて頂きました。
オカリナ奏者「オカトロ」 鍋田 季之さん
オカリナとの出会い
ー 普段の生活の中でオカリナと出会う機会は珍しいと思うのですが、オカリナとの出会いについて教えてください。
それまではずっとトロンボーンをやっていて、「オカリナ」は知っているけど自分がやろうなんてことは全然思っていませんでした。当時、金管アンサンブルをやっていたとき、エキストラで来てくれたトランペットのプロの方が、オカリナでも演奏活動をされてる方で、演奏会のアンコールで「星条旗よ永遠なれ」をやったんですけど、ピッコロトランペットのソロ部分をオカリナで演奏されてたのを聴いて、それから意識し始めるようになりました。
ー 「オカトロ」というお名前の由来は?
お気づきとは思うんですが、「オカリナ」と「トロンボーン」のあたま2文字をとってつけました。オカリナを始めた当時、オカリナを演奏している人たちと繋がりたくてTwitterをやってたんですが、そのときのハンドルネームがそのままきています。そのときからオカリナ関係の知り合いから「オカトロさん」と呼ばれるようになり、オカリナで活動するときは「オカトロ」と名乗るようになりました。
ー 普段はライブハウスなどで演奏されてるという事ですが、老人ホームや介護施設などで演奏を始められた経緯について教えてください。
昔、金管アンサンブルを組んでたときに定期的に訪問演奏をやってたんですけど、それと同時に、オカリナを始めてからも「人の役に立つ活動をしたいな」というところから思い立って、音楽ボランティア募集掲示板に書き込みをしたのがスタートですね。
演奏会成功の秘訣とは
ー オカトロさんの演奏会は、オカリナはもちろんMCもお上手で盛り上がりが良いという話をよく聞きます。オカトロさんの、訪問演奏で観客を盛り上げるための秘訣とはズバリ何なんでしょう?
きっとそれは、ライブをやるようになったことが関係してると思います。それまではクラシックをやってきたので、「コンサート」という形式が多かったんですけどライブになると当然、MCも自分でやらなきゃいけないですし、もっと言ってしまえば衣装だったり立ち振る舞いを含めてひとつのライブなんだっていうことを勉強させてもらったことがやっぱり大きいですね。なので、「老人ホームだから」とか「ライブだから」という事じゃなくて、全部ひっくるめて「ひとつの演奏」という事を意識して演奏に臨んでいます。
ー これまでの訪問演奏の中で、心に残っているエピソードはありますか?
本当に毎回の演奏会で新しい出会いがあるので、どれかひとつを特筆するのは難しいんですけど…
いつだったか、曲も覚えてないんですけど、もう本当にたくさんの方がその演奏を聴いて涙されてた事があって逆にこっちがビックリしたんですけど、「音楽の力は凄いな」と改めて感じた演奏会がありましたね。
パフォーマンスバンクについて
ー パフォーマンスバンクの存在を知って頂いた当初、ホームページやfacebookをご覧になったと思います。また、スタッフから事前説明をさせて頂いた際の、パフォーマンスバンクへの第一印象はいかがでしたか?
「同じこと考えてるんだな」っと思ったのをよく覚えています。そのとき自分が抱えてた「演奏を求めてる人はたくさんいるんだろうけど、そこにうまく自分からアプローチができない」という悩みをお話しすることができました。結局、ボランテイア掲示板に書き込んで依頼があっても、場所が遠かったりとかするのでその点、パフォーマンスバンクは「地域に根ざした活動」という印象を持ちました。
ー 初めてパフォーマンスバンクを通じて演奏をして頂いたのが去年の12月20日のことです。早くも10ヶ月が経つのですが、継続的に訪問演奏会を開催して頂いています。パフォーマンスバンクを通じて演奏活動をすることのメリットは何だと思いますか?
やっぱり、全て整えてくれるので自分は演奏の準備に専念できるし、本来であればプログラムや歌詞カード自分で準備しなきゃいけないので、演奏会を創る上で必要なことも手助けしてもらえるので、それがメリットだと思います。
ー パフォーマンスバンクへのご要望などはありますか?
演奏会を重ねるごとに、コーディネーターの皆さんも慣れてきたなという印象があるので、これは今後もぜひ伸ばし続けて欲しいです。ひとつ言うとすれば、「演奏者の情報共有」を密にやって頂けると、さらにより良いものになるかと思います。
最後に、パフォーマンスバンクのプロジェクトとして計画中の「演奏者同士のコラボ」についてお伺いしました。
ー 今後パフォーマンスバンクでは、登録している演奏者同士のコラボにも積極的に取り組んでいきたいと考えています。オカトロさんはどんな楽器とコラボしてみたいですか?
ピアノの方と一緒にやってみたいですね。他には簡単なバンド編成、例えば、リズムとベースとギターとか、ユニットと一緒にやってみたいです。
インタビューを終えて
演奏でお疲れのところインタビューにお応え頂き、ありがとうございました。
実は、オカトロさんに演奏活動の話を持ち掛けたのはパフォーマンスバンク側でした。スタッフ一同、素晴らしい演奏者さんにめぐり会えたなと感じています。
オカトロさんの演奏会に対する想いは目に見える形で表されていて、インタビュー当日(9月24日)の「秋のおとずれ」をテーマにした演奏会では、譜面台に紅葉の葉っぱを使って装飾がしてありました。「観ても聴いても楽しい演奏会」というのは、こういった少しの気遣いから生まれるんだなと感じました。
これからもオカトロさんの素晴らしいオカリナの音色を、たくさんの方に届けて頂きたいと思います。
少ない時間でしたが、今回も大変貴重なお話を伺うことができました。
今後とも、パフォーマンスバンクでの演奏活動を宜しくお願い致します。
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