こんにちは!
パフォーマンスバンクではこれまで様々な奏者さんへインタビューを行ってきましたが、今回はこの方をご紹介したいと思います!
本日インタビューさせていただくのはこの方!
今回インタビューをさせていただいたのは、フルート四重奏のchou chou torte(シュシュトルテ)さん。
インタビューではシュシュさんとお呼びしたので、こちらの記事でもシュシュさんと呼ばせていただいています。
シュシュさんは4人とも同じ国立音大のフルート専攻。パフォーマンスバンクには1年の頃に登録いただき、現在は大学3年です。
2017年4月には仙川フィックスホールでのデビューコンサートを行うなど、音大内外で幅広く活躍されている奏者さんです。
ちなみに、このホールは私たちが2017年12月にNPO法人として3周年を迎えたのを記念して昨年の3月に行った、奏者交流パーティーの会場にもなったんですよ!
インタビューを始める前に
さて、インタビュー記事の前に、私がシュシュさんのこの企画を担当することになった経緯を手短にご紹介しましょう!
きっかけは最近、パフォーマンスバンクに奏者インタビューという部署ができたことです。この部署では、これまでも行ってきた奏者さんへのインタビューをメインに担当し、奏者さんとの継続的なやり取りを通して奏者さんの理解を深め、理解した魅力を余すことなく発信するために記事することが仕事。
今回のインタビューは、この部署に配属された私が初めて担当した奏者さんでした。パフォーマンスバンクでの活動歴が長いシュシュさんを、配属されて間もない私が担当するのは恐縮ですが、、だって私よりパフォーマンスバンクのこと詳しいです、きっと!
そんな緊張も感じつつ臨んだインタビューでしたが、同学年で親近感もありテンポよくお話しが進んだので、こうして無事に記事にできるのです。
実際にお会いして、、
実は私とシュシュさんは初対面。シュシュさんの言葉を借りると、女子女子してるなーという言葉がぴったりな印象。
そんな雰囲気を身にまとったシュシュさんたちですが、お話ししてみると意外な内面に気づくことがあったり。
そんな一面も含めて、1時間のお話しの中で見つけたシュシュさんの魅力をギュッと凝縮してお伝えします!
この日はちょうど12月の訪問演奏があり、その帰りでしたので会場近くのカフェに入店してお話しをうかがうことに。
(自分) 「そういえば皆さん、スタバの新作もう飲みましたか?」
(シュシュさん) 「ピスタチオのですよね~まだ飲んでないです、飲みたいんですけど!美味しいですか?」
(自分) 「いや、僕もまだ飲んでいなくて笑」
(シュシュさん) 「笑」
と、カフェつながりでしばらくスタバトークをしたところで(入店したのはスタバではありません)、インタビューのスタートです!
気になること、あれこれ聞いちゃいます!
コンサート会場で四隅に分かれて演奏するユニークな演奏スタイルはどのように生まれたのですか?
きっかけは、ちょうどその演奏スタイルで演奏したコンサートが芸術祭で、普段のコンサートとは違う何か楽しいことをやってみたいと思っていました。それで、以前に聞いた他のコンサートで演奏者が同じフレーズを1人ずつ回して吹いていたのを思い出して、その演奏スタイルを取り入れてみようと思ったんです。
それがきっかけとなって、四隅に分かれて演奏することを思いついたのですね。
そうですね、とにかく空間を使った演出をしたくて。「うずまき」という曲だったので、4人でお客さんを囲んだら、会場全体に音楽のうずまきをつくれるかな~という発想です。
面白い発想ですね!空間を使うことで音楽を目で見て体感できるところがいいですね。パフォーマンスバンクが主催する奏者交流パーティーというイベントでは、シュシュさんのように面白い演奏スタイルを紹介してもらう企画もやっていますので、そのような場でぜひ披露してもらえたらと思っています!
パフォーマンスバンクのコンサートの中で、1番印象に残っているコンサートを教えてください!
それは難しい質問ですね~笑、コンサートをたくさんやり過ぎて、どれがパフォーマンスバンクさんのだったか分からなくなっていて、、笑
あ、でも一度ステージがすごくきれいなところがあったのは覚えています!
いいですね~!何か装飾などがあったのでしょうか?
ステージの後ろにハートのバルーンが飾ってあって、その飾りが4人分用意されていたんです。ステージが華やかだったので今でも覚えています。
他には、「魔笛」を演奏したコンサートことはよく覚えていますね~
モーツァルトの魔笛ですか?
そうです。この曲はもともとオペラなので、セリフを入れながら演奏したんです。そうしたら、お客さんがすごく喜んでくれて!ストーリー性のある曲なので、それを再現したいと思ってセリフを入れようってことになりました。本番ではみんな迫真の演技をしていましたねー笑
あと、コンサート中にびっくりする出来事があったことがあります。保育園でのコンサートで、楽器紹介をフルートの頭部管(フルートを分解したときに息を入れる部分を含むパーツ)だけでやってみようということになり、もののけ姫を演奏したときのことです。親子連れのお客さんがたくさん聴いてくださっていたのですが、1人の男性から「僕、もののけ姫の関係者なんです。」と声を掛けられて、、!
そんな偶然があるんですね!ジブリの関係者なんてなかなか会う機会ないですよね~
私たちもすごく驚きましたし、関係者の前で演奏するのはけっこう緊張しました笑
訪問演奏を始めたきっかけは?
訪問演奏を始めたのは、ちょうどchou chou torteのグループを組んですぐのときで、コンサート活動を始めるのにまずはたくさんステージ経験を積める場所を探してパフォーマンスバンクさんを見つけました。
chou chou torteのグループとしてコンサート活動をしていく上でステージ経験が大事だったのですね。
そうですね、chou chou torteとしてグループを組んですぐのときは、コンサートの機会を見つけるのに苦労しました。早く自分たちのコンサートを開きたいと思っていたのですが、自分たちだけでコンサートを行うのはまだ少し不安もあったので、サポートのある環境でステージ経験を積んでコンサートのスキルを磨こうという話になったんです。そんなとき、定期的にコンサートの機会があり、会場とのやり取りもお任せできるパフォーマンスバンクの訪問演奏の制度を見つけ、今の自分たちにぴったりだと思って奏者登録をしたんです。なつかしいですね~笑
パフォーマンスバンクのことはどのように知ったのですか?
ネットで調べていて見つけました!他にもパフォーマンスバンクさんのような活動をしている団体はいくつかあったんですけれども、パフォーマンスバンクさんが登録の手順が1番分かりやすくて、すぐに活動を始められそうだったところが決め手でしたね~
ホールコンサートと訪問演奏を両立する中で、訪問演奏を普段の演奏活動にどう生かしていますか? (それぞれのステージの特徴もお聞きできれば幸いです!)
ホールコンサートと訪問演奏は、まずお客さんのタイプが全然違うじゃないですか。ホールコンサートだと、お客さんは私たちの演奏をわざわざ聴きに来てくれる方々なので、ある一定以上の音楽の知識や経験がある人たち。訪問演奏だとその前提がない人が多いというように。
なので、訪問演奏では音楽をまったく知らない人でも楽しめるような工夫が必要なんです。お客さんをどう演奏に巻き込むかをいつも考えて演奏しますし、司会をお客さんに合わせてつくっていくことも多いですね。
ホールコンサートでは、司会でお客さんの笑いを取ったりすることはあまりないですもんね~
もちろん、ホールコンサートでも親しみやすさは大事なんですけど、それよりかは演奏の出来栄えとか音楽性とかが重視されるというのはありますね。そのような違いはありつつも、訪問演奏で身についた臨機応変に対応する力は普段のコンサートにも生かされているんです。
訪問演奏は双方向型だから、お客さんの反応に合わせて盛り上げ方とか間の取り方とかが変わりますよね。でもそれはホールコンサートでも同じで、お客さんの熱度やホールの響き、楽器の調子によって演奏環境はまったく違ってくるので、本番では毎回そのときの環境に合わせて演奏しなければならないんです。それができるのは訪問演奏を通して身につけたアドリブ力のおかげですね~。
特に司会はみんな上達しましたよ!1回目に出た芸術祭では司会を入れたんですけど、あまり喋れなくて。でも訪問演奏を始めてから司会にはだいぶ慣れて、2回目の芸術祭ではラジオ番組の司会みたいだったって言われたくらい、みんな喋れるようになりました笑。
芸術祭、きっとユーモアあふれる楽しいステージだったのでしょうね~。聴きに行きたかったです、、!
皆さんがグループを結成するきっかけとなった出来事はありますか?
皆さん同じ門下だったりするのでしょうか?
いえ、私たち実は全員違う門下なんですよ。1年のときに必修でアンサンブルの授業があって、そこで初めて出会いました。それで組もうってことになったんです。
授業で会っただけで演奏活動につながることもあるんですね!
けっこうありますよ。同じ楽器の中での関わりは割と深いので、同学年のフルート専攻でお互い知らないってことはほとんどないと思いますし。門下は入学したときにもう決まっていて、みんなバラバラでしたけどね笑
ずばり、シュシュさんのチャームポイントは?
仲の良さですね!別にいつも一緒に行動している、みたいな依存関係ではなくて、普段は別々に行動しているけど集まればすごく盛り上がるっていう感じです。4人の調和がとれているというか、相性がいいので何より一緒にいて楽しいですね~。
グループを組んでからもうだいぶ経ちますけど、ずっと仲が良いんですよ。他にもアンサンブルを組んでいるグループはいくつかありますけど、組んでから1年くらいで解散しちゃったり、せっかく組んでも1回も本番で演奏しなかったりっていうこともありますから、こんなに長く続いているのは仲の良さがあるからだと思っています!音大を卒業しても、この4人でずっと活動を続けていきたいですね。
あとは、女子女子しているところです!、、これ伝わりますかね?笑
大丈夫です!お会いしたときから伝わってきていました!
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いかがでしたでしょうか?
シュシュさんのお話しが面白いので、思わず話を広げていろいろお聞きしてしまいましたが、そんな私の質問にも次々と答えが返ってくる反応の早さはシュシュさんらしさの一つでしょう!
シュシュさんが斬新な演奏スタイルに次々と挑戦する背景には、お客さんに喜んでもらいたいという想いがあり、その想いをもとに日々楽しいステージづくりに取り組んでいることを知ることができました!
グループを立ち上げた当時から変わらない仲の良さで、訪問演奏やホールコンサートなど多くのステージをつくり上げてきたシュシュさん。
卒業後は進学や演奏活動など、それぞれの道を進まれる予定だそうですが、これまでもそうであったように、これからもお互いの道を尊重しながら、唯一無二の仲の良さを発揮して、いつでも集まり演奏活動を楽しみ続けていかれることを確信しています。
シュシュさんがつくり出す数々のステージと、そこで生まれるたくさんの笑顔に、パフォーマンスバンクとして末永く携わっていけることを私も楽しみにしています。
chou chou torteさんの仲の良さに、CHEERS!
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