パフォーマンスバンクとは

NPO法人パフォーマンスバンクは『「演奏したい」と「演奏してほしい」をつなぐ』をスローガンに掲げ、コンサートを聴きに行きたいけど出かけることが難しい方の集まる高齢者施設や保育園や障がい者支援施設などに、聴き手の方にも参加いただける双方向型出張コンサートをお届けしています。2013年の活動開始以来、1,000件を超える訪問演奏を開催してきました。

演奏にお伺いするのは、音楽に精通したスタッフの審査をクリアしたハイアマチュア〜プロの卵の演奏家たち。約120組以上の演奏家グループたちが力を合わせ、イベント内容やご予算などのご希望に合わせたコンサートをお届けしています。

また、2020年からは誰もが誰もが気軽に聴きに行けるコンサートを集めた情報サイト「Uniconcert（ユニコンサート）」の運営も開始し、特に目の不自由な方に様々な生演奏を楽しんで頂くための支援活動にも取り組んでいます。

パフォーマンスバンクの役割

①「演奏したい」と「演奏して欲しい」をつなぎます

演奏の場所を探している音大生やハイアマチュア奏者と、演奏者を探している施設・団体などをつなぎ、生演奏を気軽に楽しめる社会の実現を目指しています。

②演奏品質を担保するフィルターの役割を担います

演奏にお伺いする奏者は、パフォーマンスバンクの音楽に精通したスタッフの審査をクリアしたハイアマチュア～プロの卵の演奏家たちです。一定レベル以上の演奏スキルを持つバラエティ豊かな音楽家たちが、お客様と一緒に楽しめる双方向型のコンサートをお届けします。

③手間なくコンサートを開催できるお手伝いをします

パフォーマンスバンクでは、”コーディネーター”と呼ばれる音楽経験を持ったスタッフが演奏会をサポートいたします。演奏会までのスケジュール管理や事務連絡はコーディネーターが行うので、準備にかかる手間や連絡の煩わしさなどを心配する必要はありません。

パフォーマンスバンクの強み

何度呼んでも飽きないバラエティ豊かな演奏

パフォーマンスバンクの登録奏者は、ヴァイオリンや声楽などのクラシック、ギターや歌などのポップス、華やかな金管楽器、優雅な木管楽器、迫力ある和太鼓やフラメンコなど様々。

約120組(のべ400名超)の演奏グループが力を合わせ、ご要望に合わせた多彩なコンサートをお届けいたします！

「つなぐ」だけでなくお客様の笑顔がゴール

パフォーマンスバンクでは、奏者と演奏場所をつなぐだけでなく、コーディネーターが奏者と観客が一体になって楽しめるプログラムを一緒に考えたり、歌や演奏のサポートをすることで演奏会を盛り上げます。

演奏会に参加してくださったお客様からは「一緒に懐かしい歌を口ずさんだりする時は、胸が熱くなり子どもの頃や友人達との懐かしい顔が浮かんできます」などの声を頂いています。

奏者と観客の距離が近いからこそ可能となる双方向のコンサートを通して、心と心のつながりを生み出すことを目指しています。

音楽経験豊かなコーディネーターたち

パフォーマンスバンクの演奏会のサポートを行うコーディネーターたち。その素顔は「抜群のリーダーシップを持つヴァイオリン経験者」「明るい笑顔で場を盛り上げるトランペット奏者」「ITのスペシャリスト頼れる兄貴肌ベーシスト」「キラリと光るアイディア溢れる音楽大学出身者」など様々。

経歴や年齢が異なる個性豊かなコーディネーターたちに共通するのは、全員が音楽経験を有していること。自身も演奏する立場だからこそ分かる視点を活かし、演奏者と訪問先の間で適切なサポートが可能なのです。

メンバー紹介

理事

​飯島 広介（IIJIMA Kosuke）

フルート/ピアノ奏者

ARDA対話型鑑賞ファシリテーター/音楽家専門コーチ
彩の国芸術劇場のホール運営をするため、埼玉県庁に入庁。
吹奏楽団オデッセイのフルート奏者として、数々の訪問演奏を行う。

行政、企業、地域社会等の壁を軽々と越えた本当の幸せを届ける活動ができるのはNPOしかないとの信念のもと、埼玉県庁を退職し、2014年にNPO法人パフォーマンスバンクを設立。「生演奏の楽しさをすべての人に」という理念のもと、生演奏を年間約200件届けるNPOをつくりあげた。

2017年からは音大生が卒業後も音楽と共に生きるためのキャリア支援を開始。音楽家専門のキャリアカウンセラー/メンタルコーチとして、プロ奏者、及び音大生の支援を行っている。
音楽歴：フルート15年/ピアノ30年

趣味・特技・マイブーム： 芸術鑑賞/娘とminecraftすること

活動への想い

生演奏で人を笑顔にする活動を広げていきたい
自分の演奏によって人が笑顔になると、音楽をしていてよかったと心から思います。このような音楽で人を笑顔にする活動を広げていきたいと考え、志を同じくするメンバーとパフォーマンスバンクを立ち上げました。
私の夢は、娘の通う学校で素敵な（できたら私の）生演奏を聞いてもらう事、そして人生終盤に老人ホームで大好きな生演奏を週１で聴く事です。生演奏の楽しさがすぐそばにある、豊かな社会をつくります。

音楽を求める人はたくさんいる
自分自身で訪問演奏活動を続けるうちに、自分たちだけでは回り切れないほど多くの演奏依頼を頂くようになりました。話を聞いてみると、演奏イベントを開催したいがどこにどうやって頼んだらいいのか分からず困っているという声が多くありました。モノが溢れている世の中で、こんな状況が許されて良いのかと課題意識を持つに至りました。

観客が楽しいから奏者もワクワクできる
自身が訪問演奏活動に取り組む中でもう一つ気付いたことがあります。それは、間近にいるお客様に演奏を楽しんでもらえることこそが、奏者にとって最大の幸せであるということです。訪問演奏の中で頂く拍手や喜びの声は、学生時代のコンクールでの演奏を終えた時の何倍もの喜びであるように感じました。この喜びをより多くの演奏家にも知ってほしい。そして同様の活動が日本中に広がってほしいと願っています。

事務局

O・S

音楽歴：トロンボーン約9年
趣味・特技・マイブーム：ラジオを聞く

事務局の仕事とコーディネーターの活動をしていますが、どちらの場面でも想像力を働かせて対応することを意識しています。多くの皆さまに生演奏ならではの温かみのあるコンサートをお楽しみいただけるよう尽力してまいります。

岡安 千咲

音楽歴：ピアノ21年、クラリネット3年
趣味・特技・マイブーム：散歩、録画した金曜ロードショーを観ること

奏者が安心して演奏に臨める環境づくり、また依頼してくださった方がパフォーマンスバンクに頼んでよかった！と思ってもらえるようなコーディネートを出来るよう心がけています。
また、ひとりでも多くの方に『生演奏』で味わえる音楽や芸術の楽しさを届けたいという気持ちも、大切にしていることの1つです。

コーディネーター

田中 研太朗

音楽歴：ピアノ20年
趣味・特技・マイブーム：JSバッハ、平野啓一郎、宮沢賢治

お客さんの笑顔はもちろん、演奏者さんの笑顔も大事にしています。顔が見える生演奏コンサートでは、演奏者さんの笑顔がお客さんの笑顔を誘い、お客さんの笑顔は演奏者さんのパフォーマンス向上につながるからです。演者と観客の笑顔の相乗効果が生まれるよう、一体感のあるコンサートづくりに努めています。

楊 玲佳

音楽歴：トランペット6年、ゴスペル4年
趣味・特技・マイブーム：ラジオを聴く、漫画収集、映画館へ行くこと

私がコーディネーターとしていちばんに大切にしていることは、コンサート当日関わってくださる方1人も取りこぼすことなく、その場が楽しめているかを常に図ることです。奏者の方、施設スタッフの方、観客の皆さんにとって痒いところに手が届く存在でありたいと日々思い活動しています！

筧 沙弥香

音楽歴：ホルン10年、ピアノ15年
趣味・特技・マイブーム：散歩、革製品のお手入れ

大学時代は奏者としてパフォーマンスバンクを通じて演奏活動をしていました。親しみある曲に笑みがこぼれたり、楽器に興味津々な様子など、近い距離でお客様の反応を受け取ることができ、生演奏を届けることにやりがいを感じました。コーディネーターとして、その感動をお客様と奏者様に感じていただけるようサポートいたします。

木村 桃実

音楽歴：トランペット9年
趣味・特技・マイブーム：読書、映画、散策

観客の皆さまも奏者さまもコンサートを心置きなく楽しめるような準備、進行を心がけています。 踊り出すほど楽しそうなお子さまの姿を見ることができたり、コンサート後に「楽しかった！」「ありがとう」「とっても良かった」と声をかけていただけたりするのが本当に嬉しく、生演奏の楽しさを伝えていく励みになります。

U・K

音楽歴　　：学生時代よりバンド演奏（メインはギター）
趣味・特技・マイブーム：街・食べ物巡り,エクササイズ,DAW制作,etc.

パフォーマンスバンクは、好きな音楽で社会貢献ができることが魅力です。こちらの活動を通して、観客の方々から感謝のお言葉をいただくと感動を味わうことが出来ます。これからも音楽を通して、全ての人が幸せな気持ちになるような活動が出来ればと思っています。

監事

​鈴木 浩之（SUZUKI Hiroyuki）

1982年東京都出身。早稲田大学商学部卒。グロービス経営大学院大学経営研究科修了（MBA）。

高校3年間ならびに大学4年間の青春の全てを吹奏楽に注ぐ。サクソフォンを遠藤朱実に師事。

大学卒業後はＩＴ企業で勤務する傍ら、週末を利用して音楽活動を続ける。予てより抱いていた吹奏楽界のコンクール偏重の文化への疑問と、聴く人が喜んでいる姿を見るのが奏者にとって最上の喜びであるという信念に基づき、2006年に「音楽を通じた社会貢献活動」を目標に掲げる吹奏楽団オデッセイを結成。これまで東京近郊の高齢者福祉施設や保育園などを対象として30回以上の訪問演奏を述べ1000人以上の観客に対して開催。

吹奏楽団オデッセイの取り組みが様々な施設で評判となり、一楽団では回りきれないほどの演奏オファーが入るようになったことを機に、2014年に「演奏したい」と「演奏して欲しい」をつなぐNPOパフォーマンスバンクを設立。2022年まで代表を務めた。

現在はフリーランスとしてWeb制作や中小企業に対する経営コンサルティングなどに従事。静岡県下田市で築170年を誇る文化的価値も高い古民家の活用にも携わる。

アドバイザー

鈴木 祐介 (SUZUKI Yusuke)

株式会社PARADOX 執行役員　ブランディングプロデューサー

2003年パラドックス創業期に参画。多数の志あふれる企業・事業のブランディングに携わる。領域は理念策定から、商品・サービス開発＆プロモーション、組織活性＆理念浸透、採用設計＆育成、各種クリエイティブツール開発まで、戦略〜実行まで多岐に渡る。パーソナルミッションは「社会の課題をクリエイティブに解決する」。2019年には、人や企業が志を実現していくためには何が重要なのか、研究・ナレッジ開発を行う「PARADOX創研」を設立して所長に就任。2020年には、スタートアップを支援する投資＆共創型ブランディング事業「PARADOX INCUBATION」を立ち上げ、SDGs解決型事業に挑む企業など、出資企業の役員も兼務。

◯グロービス経営大学院大学 経営学修士（MBA）
◯宣伝会議、企業セミナーなど講師実績多数
◯書籍監修・寄稿
「NPOのための想いを伝わる言葉にするワークブック」「100万社のマーケティング（宣伝会議）」ほか
◯TCC新人賞、日本BtoB広告賞など受賞・メディア掲載多数